最近、コマーシャルでもよく聞く「腸内フローラ」、少し前まであまり耳にしないワードでしたが、健康的な生活に欠かせないものとして注目されています。「腸内フローラ」について知識を深めて、身体をすっきり元気にさせましょう。

話題の腸内フローラで健やかな身体を手に入れよう

「腸内フローラ」の「フローラ」というワードはラテン語でFlora、ローマ神話の花と春と豊穣の女神の意味だそうです。ネットで検索すると、「フローラ」を「お花畑」の意味で捉えているものもありました。まあ、なんとなく悪い意味ではなく良い意味に使われている感があるワードです。

腸内フローラの構成要素

 

ヒトの腸の壁に群れを作っている細菌には3つの種類があります。

 

皆さんご存知通りの善玉菌、悪玉菌、そしてあまり聞きなれない日和見菌の3つです。

 

善玉菌でよく知られているのが乳酸菌です。悪玉菌の増殖を防ぎ、腸の運動を促して、お腹の調子を整えてくれます。また有害物質を体外に出す働きもあります。

 

悪玉菌は病原性大腸菌や黄色ブドウ球菌などで、腸内において有害物質を作り、増えると便秘や下痢などお腹の調子が悪くなります。

 

日和見菌は善玉菌、悪玉菌のどちらにも属さず、その時々の腸の状態で優勢な法に味方して働きます。

 

またこの3種類のバランスは、「善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7」が理想的とされています。

 

腸内の細菌の数はずっと変化しません。しかしそのバランスは食生活、体調、ストレス、年齢などの要因で常に変化しています。しかし、私たちには自分のお腹の中が透けて見えるわけではありませんので、健康的な生活に心がけ、その結果は便の様子を見るなどして判断することになります。

腸内フローラの検査について

 

最近この腸内フローラを改善することの重要性が注目されて、病院やクリニックで検査し医師の診察や治療を受けられるようになりました。現在のところ、まだどこの病院でも検査ができるわけではないので、ご存じない方も多いと思います。

 

また、検査結果が判明するのに時間がある程度かかるところが気になりますが、郵送の腸内フローラ検査キットを使用して気軽に調べることもできるようになりました。

 

それらの検査は、まだ健康保険の適用外なので15000円から30000円ほど費用がかかるところが、少々ハードルが高いのですが、体の不調や便秘、下痢などお腹の調子が慢性的によくない人はやってみる価値がありそうです。

 

しかし、腸内環境は日々刻刻と変化しているので、この結果がすべてというわけにはいかないかもしれませんが、自分の腸内環境の傾向はつかめるでしょう。

やせ体質の腸内フローラと太り体質の腸内フローラ?

 

腸内細菌にはやせ体質の細菌と肥満体質の細菌があるらしいことが最近の研究で分かってきたそうです。

 

例えば2014年11月に学術雑誌「Cell」にアメリカの研究で、やせた人の腸内にはクリステンセネラセエという腸内細菌がいることを発見したと発表されました。この細菌は脂肪細胞の肥大を防ぎ体重を減らす働きがあるので将来ダイエットに生かすことが可能ではないかと期待されています。

 

また肥満の人の腸内細菌を、マウスに移植したところ肥満したという研究が、2013年9月に学術雑誌「Science」に紹介されました。

 

まだまだ、ヒトのダイエットにこれらの研究が実際に応用されるのには時間がかかりそうですが、研究がどんどん進んでいるので期待したいです。

 

また、このような腸内細菌の遺伝的要素が、生活習慣病、寿命、うつ症状など様々な私たちの健康状態に影響を及ぼすといわれているわけで、腸内フローラとはまだまだ奥が深そうです。

プロバイオティクスとプレバイオティクス

 

プロバイオティクスは十分摂取するとお腹の調子を良くして体調を整える力のある微生物のことで、乳酸菌やビフィズス菌が有名です。また、それらの微生物を含むヨーグルトや乳酸菌飲料そのものをプロバイオティクスと呼ぶこともあります。しかし乳酸菌やビフィズス菌にも多くの種類があるので、個人個人の腸に対してどんな働きをするのかはそれぞれ違います。トクホマークの製品には研究で解明された有効な微生物が含まれているので、目安にすることができます。

 

プレバイオニクスとは消化器官上部で消化されず、腸内の有益な微生物の栄養源となって増殖を促す腸内環境を改善する成分のことです。

 

オリゴ糖、水溶性食物繊維などがプレバイオニクスとして認められていて整腸作用のほかミネラル吸収促進、炎症性腸疾患の予防になるといわれています。

 

腸内環境を良くしてくれるプロバイオティクス、そしてその養分となるプレバイオティクスは密接な関係があり、協力し合って腸内フローラを改善してくれます。

 

腸内フローラのイメージがわいてきたでしょうか。腸内でお花畑の寄せ植えのように様々な細菌が生活しているのです。そのお花畑がなるべく丈夫にたくましく育つように、いろいろな発酵食品や食物繊維を毎日の食事から摂取したいものです。

 

腸内の細菌にはどんな働きがあって、どんな特徴があるかはまだまだ解明されていないし個人差もあるので、自分自身で体調がよくなる食品を見つけて摂取できるといいですね。

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